育つから見つめていてね、待っていてね

子育て

私が新人保健師の頃、母子手帳を発行する際に確か一緒に渡していた小冊子がありました。

↑これは解説版なのですが、この解説版は今は絶版?になっているらしく、運良くメルカリで購入できました。

小冊子の方も今は別のものにリニューアルされて、配布されていないようです。

「それでいいよ だいじょうぶ」

そう誰かに言ってもらえると私は安心します。

特に今の子育てって「安心感」がキーワードなんじゃないかなぁって思うのです。親も子も応援する人も。

「育つ力」を信じるということ

子どもは「育つ力」を持っています。
「育てる」ものではありません。

「育てる」という言葉には、何か目標が感じられます。
一定の基準があって、子どもはそこまでたどりつかなければならない。
親もそこまで子どもを引っぱりあげなければならない……。

子どもは粘土細工のように
「つくっていく」のではありません。

「どう育てるか」「よい子育てを」と気負うことはありません。
育っていく子どもに
あなたがどうよりそうか、どうつきあうか、
それがたいせつなのです。
おとなはよい生活環境をつくっていきましょう。

「それでいいよだいじょうぶ」p.54

個人的には53ページにあるイラストがお気に入りです。

「育てる」
ああしなさい こうなりなさい

「育つ」
みつめていてね 待っててね

「それでいいよだいじょうぶ」p.52-53

「どう育てるか」「よい子育てを」と気負っていたのは紛れもなく私です。
それを商売にしているところもあるので尚更です。

でも、応援する人が気負っていては、応援される人もきっとしんどいですね(笑)

私自身が緩まることが必要だなぁと思いました。

それともう一つ、「それでいいよ だいじょうぶ」というのは、何でもかんでも理由なしに大丈夫と伝えることでもないと私は思っています。

親御さんとの対話の中で安心感に包まれた中で「緩急をつける」ことも、子どもの生活環境にとっては大事なこともあるんじゃないかなぁ。

母としての私、専門職としての私、両方あるからそんなふうに感じます。
その狭間でよく悩むんですけどねー(笑)そんな方、意外に多いのではないでしょうか。

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