生後4か月の子を育てています。
ミルクの1回量がなかなか増えません。
缶に書いてある量を飲みません。
生後8か月です。
食べる時と同じように体を起こしてミルクを飲ませようとしますが、後ろへ後ろへ反っていきます。子どももその方が飲みやすいようです。
その子その子で理由は異なりますが、ひとつ見てみてほしいのが舌です。
下のイラストのように舌小帯(ぜつしょうたい)と言って舌の裏にあるヒダが短いと、舌を前に出した際に引きつって先が割れたように見えます(ハートのように見える)。
引きつっていないとこんな感じ。
赤ちゃんはミルクや母乳を吸って飲んでいるわけではなくて、舌の上に乳首をのせて、舌を波打つように動かして飲んでいます。
舌小帯が短く舌が動かしづらくても、今持っているチカラを使って頑張って飲んでいる赤ちゃんは本当にすごいです。生きるチカラそのものです。
ただ、それでいいと大人(親や医療者)が捉えるのか、無理したりとっても頑張ったりして飲んでいると捉えるのかで赤ちゃんへの関わりが違ってくるように思います。
舌小帯が短いなりに、その子が楽に飲める方法はないのでしょうか。
まず、1回量が少なくても回数を増やすという方法もありますし、母子手帳の成長曲線の中でカーブに沿って成長しているのであれば、1回量も授乳回数も増やそうとしなくても大丈夫。
目安や平均にとらわれすぎず、目の前にいるお子さんとの時間を楽しんでいただきたいなと思います。
そして、もう一つ。
とっても頑張らなくても舌小帯が短いなりに楽にミルクや母乳が飲めるように一度試してみていただきたいのが、タッチケアやベビーマッサージ。
舌も筋肉でできていて、舌を動かすには肩や背中の筋肉も連動して動かす必要があります。
舌小帯の短さによって、連動して動く肩や背中の筋肉もとっても頑張って使っている(緊張して硬くなっている)可能性があります。
とっても頑張っている体をゆるめてあげられる一つの方法がタッチケア(ベビーマッサージ)です。
皆さんもマッサージしてもらって体がほぐれたり、ぽかぽか温かくなった経験があるかもしれません。それです。
医療では治療の対象になるものでなければ、「心配ない」「様子をみましょう」と言われます。
タッチケアは暮らしの中のお手当てです。
「ここがしんどそうだな、つらそうだな」と思ったら、そこに手をあてて「大丈夫?」と声をかけたり、何も言わずに手をあててそばにいることです。
舌小帯が短くても本当に頑張ってミルクを飲んでいる赤ちゃんに、「とてもよく頑張っているね」とタッチします。緊張して硬くなっているところがあったら、赤ちゃんが嫌がらなければしばらく手をおいて温めます。
体がほぐれて舌が動かしやすくなると、1回に飲める量も増えていくかもしれません。
タッチケアをすれば1回量が増えますよ!と書けば、えー!本当に!と試してみたい方が増えるかもしれませんが、残念ながらそんな単純なものではありません。
でも、答えはシンプルだと感じることもあります。
舌小帯が短いお子さんではありませんが、早くに飲むのをやめてしまって1回量が少ないというお子さんにタッチをやってみると、からだがほぐれて余分な力が抜けたのか、その後の授乳は乳首への吸いつき方が違っていて、赤ちゃんも顎(舌)を動かしてゴクゴクと飲んでいるのがわかります。
いつもの量を飲み終えるのに、いつもより時間もかからず、ママも少し驚かれている様子でした。
こういうこともたまにはあるのですが、やっぱり「積み重ね」「繰り返し」「地道に」赤ちゃんと向き合う時間の方が長いかもしれませんね。時代遅れのような言葉かもしれませんが、すぐに結果が出ないのが子育てなのかもしれません。
というわけで、子育てのちょっと気になることについて、まずはちょこっと話を聞いてみたい方は、私が子育て広場で行っているベビーマッサージ講座に来てみてください(無料です)。
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