ほんとうの怒り

子育て

5歳の長女とSAISAICAFE (サイサイカフェ)へ行きました。
そこでケーキを買うことに。

この器が可愛いと言って、中にはプリンそして生クリームの上にいちごがひとつ。
450円。

「どちらの色にされますか?」と店員さん。
「どっちにしよう。どっちも可愛い」と迷う長女。

でも、次女も見たら同じものを欲しがるだろうな…。
確実にケンカになる絵が見える。

「両方ください」と私。
900円。

最近は私の仕事の都合で土曜日も保育所に行ってもらっていて、彼女もお休みが日曜日しかない。
保育所が続くのはやはりしんどいようで「休みたい」とのリクエストがあったので、平日に休みをとった。

だから、高いけどまぁいいやと思ったのであった。

家に帰って早速そのプリンをというより上にのっているいちごを食べ始めた。
私は車で寝てしまった次女を布団に連れていき、そのまま一緒にお昼寝というより夕寝。

2時間後、長女のところに戻るといちごだけ食べたプリンがそのままで、YouTubeを見ている。

「なんで食べてないんよ(# ゚Д゚)」
「だってあんまりおいしくなかったんやもん…」

おいしくないというのは子どもにとってはで、普通においしい。

食べられなくてもせめて冷蔵庫に入れていたら怒ってなかったかもしれない。
でも放置してYouTubeを見ていることに腹が立った。

450円。
100円や200円のものなら違っていたかもしれない。
しかも欲しいものを買ってあげたのに!

私はものすごくキレた。
5歳の長女を叱ることは最近少なくなっていた。
だから久々に叱ったというか、怒った、キレた。

もちろん長女は泣く。夫になだめてもらう長女。
そして1時間後、有吉の壁が始まり、「有吉の壁、イェーイ」と見始めた。

私はケロッと気持ちを切り替えた長女に再び腹が立ち、テレビをブチっと消した。
私の怒りはそんなものではなーい(# ゚Д゚)
とまた怒り始めた。

夫がもうそこまで追い詰めなくていいやんと言った。
私は怒りがおさまらない。
どんな思いで平日にわざわざ休みをとって、この可愛いプリンを買ったか!

最後は夫婦げんかに飛び火する始末。
もう最悪だ。最悪のパターン。

長女は自分のせいだと思ったのか小さくなっていた。

翌日、母校の図書館に行った。
予定まで時間が少しあったので大好きな柴田愛子先生の本を検索すると1冊だけ蔵書があった。

なんとタイムリーな本。
叱りたくなったらというより、もう叱ってしまった後だけど…

しつけとは、いい人らしき振る舞いを自動的にできるようにすることではなく、自分が育ってくるなかで身に付いた礼儀作法を、わが子に伝えていくことなのではないでしょうか。親の背中を見て育つというようなことかもしれません。

親の身体を通っていないものを数多くしつけられたら、子どもも形だけ整えようとしていくのではないでしょうか。まずは、あなた自身がどうしてもしつけたいことから始めたらいかがでしょう。

だんだん家族になってきたように、だんだんわが家なりの礼儀作法ができていくのではないでしょうか。

「子どもを叱りたくなったら読む本」 柴田愛子

おとなのほんとうの涙、ほんとうの怒り、ほんとうの喜びは子どもの心を動かすと思っています。
(中略)

「どういうときに𠮟るべきか」「どういうときにほめるべきか」「どんな叱り方が効果的か」「どんなほめ方が効果的か」なんて、そんなこと私はどうでもいいと思うのよ。「あなたらしく怒りなさい。あなたらしく喜びなさい。あなたらしく泣きなさい」と思うんですね。そして、それが子どもたちの大きくなっていくときのひとつの大きな柱になっていく。価値観になっていくということなんですね。

だから、「上手な叱り方やほめ方」っていうのはないんです。
あなたの心が入っていれば、それは子どもに通じます。

「子どもを叱りたくなったら読む本」 柴田愛子

私は子ども時代からお金にとっても苦労した。
だから、お金のかかっているもの、人に買ってもらったものを粗末にするのは許せなかった。

ほんとうの怒りだった。

でもまぁ次からは夫婦げんかに飛び火しないようにしたい(苦笑)

ほんとうの涙、ほんとうの怒り、ほんとうの喜び…
私だって人間。そんな日だってある。そんな日だってあっていい。

愛子先生の言葉に少し元気をもらって、タカマツ家は日常を取り戻した。
家族だって、すったもんだありながら、だんだん家族になっていく。

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