「ずりばい」から「はいはい」へ

赤ちゃんの発達

8月になりました!
鳥生(「とりう」と読みますが、皆「とりゅう」と呼んでいます)地区にあるれんこん畑では、蓮の花が見事に咲いています。

さて、今日は久々に赤ちゃんの育ちのことを書きたいと思います。
ようやく書く気持ちが出てきました(笑)

ある日のベビーマッサージ講座で、「ずりばい」からなかなか「はいはい」しないんです。とお母さんが話してくれました。

それならオススメの遊びがありますよ!とご紹介。
「そういうのが知りたかったんですー!!」と喜んでいただけました。

四つばいの「はいはい」を私が見せていたんですけど、なかなかやろうとはしてくれなくて…

なるほど。
確かに見ることで真似ることはあるかもしれませんね。

ただ、見せるだけではなかなか動きにつながらないかもしれません。

赤ちゃんの運動発達は、赤ちゃん自身が動くことから始まると言われています。

なので、赤ちゃん自身に身体の動きを体験してもらうといいですね。

数珠玉の実がみのり始めました!

私の場合はですが、「ずりばい」を1か月程じっくり味わったら、四つばいの「はいはい」に必要な動きにつながる遊びをお伝えしています。

「ずりばい」にも意味があって、背骨をよく使う動きなので身体の軸を作ってくれます。
立った時や座った時のブレない軸。心理的には自分軸。とっても大事な軸の動きです。
箸を持ってご飯を食べる。黒板の文字をノートに写す。その動きの土台にもなります。

あとは股関節と足の親指(母指球)をよく使うのが「ずりばい」の特徴でもあります。
立った時のバランス、歩く時のバランスには欠かせません。
転倒しにくい身体(ケガから身を守る)や、長く歩いても疲れにくい身体(遠足や登下校)につながっています。

そして、この時期は自分の行きたいところに自分で行けるようになり、赤ちゃんは水を得た魚のように?おめめをキラキラさせて世界を見つめます。

赤ちゃんにとって世界が広がり面白くなってくる時期なのかもしれませんね。
それは自分らしく生きることへの意欲につながっているのかも!?

小島(おしま)のビーチ

赤ちゃんの育ちは親御さんの価値観に大きく左右される時代に入っているとヒシヒシと感じています。

私は最近の親御さんの価値観も含めて考えたら、できるだけ育ちの段階を飛ばさないようにアプローチすることと、飛ばしても後からでも体験して、子どもたちの豊かな身体の育ちを大人が応援していこうということの両方が必要であるように感じています。

「ずりばい」を飛ばして「はいはい」する赤ちゃんも中にはいますが、その時は股関節を使った遊びをやってみてねとお伝えします。

飛ばすことで体験が少なくなる身体の動きを遊びで楽しく補う感じでしょうか。
股関節を使った遊びは、股関節だけを動かしているのではなくて、首から背中、お腹の筋肉も連動して動いているので、結局は全身の協調運動。

「ずりばい」を飛ばすお子さんも股関節の動き自体は良いのに…ということがあります。
出生から反りやすかったり、首や背中がカチコチだったり、股関節との動きの協調がうまくとれていない姿がみられます。

でも、赤ちゃん(子ども)ってすごくって、歩き始めてからも自分に必要な動きを遊びの中でやっているんです。そのタイミングに早いも遅いもないんだなって教えてもらっています。

だから、飛ばしても問題ないんよ!というより、
赤ちゃんや子どもたちが自分のタイミングで必要な動きを体験できるような環境(大人が制限しすぎないことも含まれます)を整えて、おおらかに待つ。そして、親子で楽しくからだあそびをしよう!!

という考えにたどり着いています。

(また9月頃に教室のご案内ができる予定ですので、お楽しみに!!)

とはいえ、最近はもともとの身体のゆがみやズレがあるまま遊んでも、なかなか身体を動かしづらいお子さんも出てきていて、私もステップアップしないとなと思っているところです。

何かができるようになるために遊ぶわけでは決してないのですが、赤ちゃんのちょっとした身体の動かしづらさに対して、遊び以外の方法も組み合わせていく必要が出てきました。

赤ちゃんには本来もっているチカラを発揮してほしいなぁ。自分の可能性に気づいてほしいなぁ。

今、私にできることは親子で楽しくからだあそびをする場を設けること。
それを続けながら、ゆくゆくはステップアップしていきたいと思います。

赤ちゃんってスゴい!人間の身体ってよくできてる!
私は学び続けますよ~!!

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