離乳食は赤ちゃんのからだの準備ができてから

子育て

前回は「離乳食は赤ちゃんのからだの準備ができてから」ということで、

「親子でみつめあう」
「おててや指をしゃぶる」
「おててをからだのまんなかで合わせる」

といった普段赤ちゃんが自然にやっていること、ママやパパが自然にやってくれていることが実は離乳食を食べることにつながっているというお話でした。

さて、赤ちゃんのからだの準備は、上半身から下半身へと進んでいきます。

上半身のからだの準備ができてきた赤ちゃんをみていると、

「あんよを自分に引きよせる」
「おててでおひざをタッチする」
「おててであんよをタッチする」

姿が日を追ってみられるようになってきます。

「何か月でその姿はみられるようになってきますか?」
と聞かれることもありますが、あえてここでは書くのを控えたいと思います。

月齢にとらわれすぎてしまうと、できる・できないの話になってしまい、できれば安心できなければ心配と一喜一憂しながら赤ちゃんをみることになってしまうように感じているからです。

赤ちゃん自身が自分のからだのありかを知り、日々(おなかの)外の世界とあわせて探索している様子を見守っていくと、赤ちゃんのもともともっているチカラに気づかされます。

なかには、「おててでおひざをタッチ」したり、「おててであんよをタッチ」したりする姿がほとんど見られません。というお話を伺うことがあります。

簡単なようにみえて、実は目に見えない重力に抗した動きなので、赤ちゃんにとってはひと苦労です。
自分から何度もチャレンジする赤ちゃんもいれば、しんどいと感じる赤ちゃんもいます。

赤ちゃんが自分からやりたがらない時、やりたくてもやれないという状況もあるでしょう。
できないことは無理してやる必要はないという考え方もあるでしょう。

いろんな解釈がある中で、私は赤ちゃんがどうしたいのか。赤ちゃんのねがいに思いを馳せたときに、

今日よりも明日、よりよい自分でありたい。
でも、できない自分がいるという葛藤や矛盾もある。


と想像して赤ちゃんと日々関わっています。

自分ひとりではしんどいことも、大好きなママやパパが一緒になって遊んでくれたら、少しの間しんどさを忘れて、からだを使ってあそぶ楽しさや、人と一緒にあそぶことの楽しさを赤ちゃんは感じることができるでしょう。

その先に、自分のチカラでできることが増えると喜びも倍増です。
「自分にもできるんだ」「もう1回、もう1回」とからだの動きにもつながってきます。
そんな赤ちゃんの姿をつぶさに見つめ続けていきたい。そう思って活動をしています。

離乳食から話がそれてしまいました。
「おててであんよをタッチする」というのは、赤ちゃんのあおむけ姿勢が充実したということでもあります。専門用語で「ボトムリフト」といいます。

「ボトムリフト」はからだを反らせていては難しいです。
頭や体幹をからだの真ん中でキープする必要があります。
この時のからだの位置が離乳食を飲み込むことを助けてくれます。

きっと大人でも首を反らせて飲み込むのはしづらいと思います。
呼吸はどうでしょうか?
からだを反らせて呼吸するのと、からだをまっすぐにして呼吸するのと、どちらがしやすいですか?

食べ物を飲み込むときは、一瞬息を止める必要があります。
食べることと呼吸、無関係ではないんですね。
そうひも解いていくと、離乳食ってからだの育ちが関係しているんだなぁと思います。

離乳食がうまくいかないという時は、からだに立ち戻ってみるのも一つの方法です。

食べることをこれから覚えていく赤ちゃんには、からだが反ったりねじれたりせずに、ゴックンしやすいからだの準備をして離乳食を始めてほしいなと思います。

もし、これってからだの準備できているのかな?よくわからないな…と思われることがありましたら、お手伝いさせていただきます。

赤ちゃんとからだあそび「わくどき」

詳しくは下の画像をタップしてください。

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